空飛ぶ円盤ブルース

両隣外によるブログです。

朝、ボブマーリーおじさんと同時に時計を見る

 朝の散歩道で会う、ボブ・マーリーのTシャツ(Uprising)を着た白髪のおじさんが居る。

散歩コースはいくつかあり、同じ道を毎日通っている訳ではないのだが、あるルートを通ると、このおじさんとすれ違う。

別に挨拶したりする間柄ではないのだが、なんとなくTシャツのボブ・マーリーに目が行き、覚えてた。 

ある日、いつもより30分早く家を出た。
緑道の小道にて向こうから、ボブ・マーリーおじさんが歩いてくる。
遠目に互いに目をやった後、2人同時に腕時計に目を落とす。

この時、ハッとした。

自分はいつもより早く家を出たはずだが、
いつもの時間に会うおじさんを見かけたので、無意識に時間を確認した。
そして、きっとボブ・マーリーおじさんも似たような事を思ったようだ。
(「あれ、今日は早く家を出たから彼は見かけないはずだ。時間大丈夫か?」など)
そして意外だったのがボブ・マーリーおじさんがどうやら自分の事を認識しているようだという事(特にリー・ペリーのTシャツを着ていたりした訳ではない)。

これらは無意識下で一瞬認識した事であるが、
自分とボブ・マーリーおじさん、2人のモーニングルーティンに互いが知らず知らず、風景として在るのだと感じた。

風景というと山とか街並みとかを浮かべ勝ちだが、人も風景のひとつ。自分も誰かの風景の一部なのだ。

 

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