空飛ぶ円盤ブルース

両隣外によるブログです。

2012年のモロ『Voodoo』サウンド…

前回の記事でディアンジェロ(D'Angelo)の新作が出ない、という事について書いた。
その翌々日、古本屋のステレオから明らかにD'Angeloの『Voodoo』の音像を意識した知らない曲が流れて来た。「え?例のプレリュードアルバムからの曲か?もしくは12年待っている新作か!?」とはじめテンションが上がったが、良く聴くと声がディアンジェロじゃないし、こんな12年越しにモロ『Voodoo』な曲は出さないだろうな、と気づく。
店員にこの曲は何か?と訪ねに行こうとした時、ピーターバラカンの聞き慣れた声が。ピーターバラカンがラジオでかけていた曲だったのだ。
ものはこれ
Jose James- It's All Over Your Body

ホセ・ジェイムス(Jose James)の2013年1月発売の新作アルバムからのトラックらしい。
モロ『Voodoo』な演奏も、プロデュースとベース演奏がピノ・パラディーノ(Pino Palladino)ということで納得。
この人は『Voodoo』でも、その太くて後ノリなベース演奏でグルーヴを支えた重要人物だ。
ちなみに本家のディアンジェロ『Voodoo』のサウンドはこれ。
D'Angelo - Playa Playa (2000年)

うごめくグルーヴそのもの。なこの曲からアルバムは幕を開ける…本当に恐ろしい。この曲でもピノ・パラディーノのモタるベースプレイが光っている。
この人、音だけ聴くとでかくて太い黒人のベースプレイヤーかとずっと思い込んでいたが、実際はイギリスの長身でかなり細いおじさん。

ちなみにザ・フー(The Who)でもベースを弾いていたりしてる音楽の幅は広い人。



『Voodoo』に影響された曲はプリンス(Prince)も出している。
Prince - muse 2 the pharaoh(2001年)

あとブラジルのカエターノ・ヴェローゾCaetano Veloso)も『Voodoo』を受けた曲を出している。
Caetano Veloso - Zera a Reza(2001年)

スタジオ版はちょっと見つからなかった。

いずれにしろ、2000年の『Voodoo』を受けてプリンスとカエターノ・ヴェローゾは2001年に即座に回答(プリンスは自身の音楽的な子孫に逆オマージュ、カエターノ・ヴェローゾはブラジルからの回答)をした訳だ。
が、今回のホセ・ジェームスは2012年という時期にピノ・パラディーノまで加えてモロなサウンド。
うーんこれはもしやディアンジェロに対するメッセージなのか?
ディアンジェロよ新作で回答してくれ!(笑)